一般的に「断熱材施工により暖房負荷が軽減される」と認識されていますが、実際は各性能要素には技術的限界があり、
単一要素での性能向上では建物全体の省エネルギー効果は限定的です。
以下のとおり、3つの性能要素が相互補完的に機能することで、初めて省エネルギー基準に適合した高性能な温熱環境が実現されます。
断熱性
性能効果・メリット
- 外気温度変動の熱負荷を大幅に遮断
- 室内温度の安定化とエネルギー消費削減
- 暖冷房負荷の大幅な軽減(30-50%削減)
断熱性能単体での技術的限界
- 隙間風による対流熱損失は防止不可 → 気密性能で解決
- 室内湿度管理・結露発生リスク → 換気性能で解決
- 施工精度不良による性能低下 → 気密施工技術が必須
気密性
性能効果・メリット
- 隙間風による対流熱損失の完全防止
- 断熱性能を理論値通りに発揮
- 計画換気システムの機能最適化
気密性能単体での技術的限界
- 過度な密閉による室内空気質悪化 → 換気性能で解決
- 水蒸気・VOC・CO2濃度上昇リスク → 換気性能で解決
- 躯体材料による熱伝導損失継続 → 断熱性能で解決
換気能力
性能効果・メリット
- 必要外気量の計画的導入と空気質管理
- 水蒸気・臭気・CO2の効率的排出制御
- 結露防止・カビ抑制による健康的室内環境
換気性能単体での技術的限界
- 外気導入による温度負荷増大 → 断熱性能で解決
- 建物隙間による換気量制御不能 → 気密性能で解決
- 換気エネルギー消費量増加 → 断熱・気密性能で解決
このように、3つの性能要素は相互依存的な技術体系を構成しています。
当社では、これらを分離発注せず統合的に設計・施工することで、省エネルギー基準に適合した
真に効果的な高性能断熱システムを実現しています。
